現在位置: 住まいの知識 > 家の仕様と技術


05家の仕様と技術  
 
外壁  

建物の外に面している外壁は、雨や風などを遮断する耐水性能や耐候性能、燃えにくくするための防火性能、地震の揺れに対応する耐震性能などが求められています。そして外観の印象を左右し、デザインを決定する重要な部分となります。

◆サイディング

板状の外壁材のことをいい、施工方法が乾式工法のため作業効率が良く工期も短くコストを抑えることが可能です。

サイディングは板と板の間に継ぎ目が発生し、この継ぎ目をシーリングというゴム状の材料で埋めます。サイディング本体よりシーリングの劣化が早く、劣化により防水機能が低下すると雨漏りの原因になりますので注意が必要です。

素材により窯業系、金属系、木質系など3種類に大きく分けることができます。 

乾式工法とは、水を必要とするコンクリートや漆喰などの材料を使わない工法のこと。

<窯業系サイディング>
セメント質原料と繊維質原料を主な材料にして高温、高圧の釜で形を整えたものです。防火性能が高く、耐久性にも優れた外壁材です。
工場生産の利点を活かし商品開発が行われた結果、軽量化が進み耐震性や現場で施工性が向上し、多くの住宅で採用されています。タイル調、木目などデザインの種類も豊富で価格帯も幅広い外壁材です。

<金属系サイディング>
アルミ、ステンレス、銅、ガルバリウム鋼板などの金属板に塗装や天然石の粉などで表面化粧し、断熱材、遮音材を裏打ちした外壁材です。
軽くて加工性が良く、風害に強いのが特徴です。安価で軽量なメリットを活かし、既存の外壁に張るなどリフォーム材としても使われてます。

<木質系サイディング>
ヒノキ、ヒバなどの天然木や合板、木片セメントなどを塗装し、木の風合いを活かした外壁材です。
断熱性に優れていますが、耐火性が低く都市部では規制を受ける地域もありますので使用する場合は確認が必要です。

◆コンクリート打ち放し

鉄筋コンクリート造(RC造)では、所定の形に造るために木材や金属で仮設の枠「型枠(仮枠)」を利用しますが、この型枠を取り外したままの状態で表面に仕上げを施さず、コンクリートの表面そのものを活かした仕上げです。

型枠の材質によって表面の仕上がりに変化をつけることもでき、杉、桧、松などを使い木質感を作り出すことも可能です。

◆ガルバリウム鋼板

アルミと亜鉛の合金でメッキした鋼板です。

アルミの耐久性と亜鉛のもつ優れた腐食防止の作用などを合わせ持っており長期間、錆から鋼板を守ります。材料そのものには断熱・保温性はありませんので、断熱材をいれることによって補います。無塗装板の他に、光沢を低くおさえた塗装品もありますので落着いた雰囲気を作り出すことも可能です。

◆塗り壁

住宅用として古くから用いられているモルタル壁は、砂とセメント、混和材を混ぜて水で練った材料(モルタル)を用います。

防火性、遮音性、耐久性に優れていますが、乾燥までに時間を必要とする湿式工法です。モルタルは水を含む性質があるので、その上に仕上げ材を塗ったり、吹き付けるなどの塗装を行います。

次のような仕上げ材があります。

<珪藻土>
植物性のプランクトン(藻)の遺骸が化石化して出来た土です。
昔から火に強い土として七輪などの材料に使用されてきました。この土には、肉眼では見ることの出来ない無数の孔質(空気層)があり、断熱性、保温性、脱臭性、防火性などにも優れています。
表面を鏝(こて)で撫でる、引きずる、叩く、磨くなどの左官時術によって、豊かな表情に仕上げることが可能です。

<漆喰>
石灰石からできた消石灰(水酸化カルシウム)に砂と糊、スサを練り合わせた伝統的な塗り壁の仕上げ材料です。
漆喰は、吸放湿性、防火性、防音性、調湿性などに優れたすぐれた材料ですが、高度な左官技術が必要であるため、施工できる職人が減少しているのが現状です。
基本色は白色ですが、顔料を混ぜて着色した「色漆喰」もあり色のバリエーションを楽しむこともできます。
スサとは、藁や麻などの繊維質の材料です。

<リシン(薄付け仕上塗材)>
セメントと砂粒を混ぜた「セメントリシン」やアクリル樹脂と砂粒を混ぜた「アクリルリシン」などを、表面を薄く砂壁状に仕上げます。仕上がりの模様や色も豊富で建物の外壁、内壁に採用され、和風、洋風どちらにも合います。
吹き付け仕上げを「リシン吹き付け」、固まらないうちに表面をブラシや金具で掻き落とす仕上げを「リシン掻き落とし」といいます。

<スタッコ(厚付け仕上塗材)>
セメントやアクリル樹脂、フッ素樹脂などと砂粒を混ぜ合わせた材料を厚く(4〜10mm程度)、凸凹模様に仕上げます。
凹凸の凸面を鏝(こて)で押さえて一部を平面にする「スタッコ鏝押さえ」という仕上げもあります。

<吹き付けタイル(複層仕上塗材)>
下塗、中塗(主材塗)、上塗(仕上材塗)と3回以上塗り重ねることから複層仕上塗材といわれています。
主材にはセメントや合成樹脂エマルションなど様々な材料が用いられており、使う材料により価格差があります。3回の工程により陶磁器質タイルの風合いになり、ゆず肌状やクレーター状の立体的な模様に仕上げることができます。

◆羽目板

壁に連続して張り付ける板のことをいい、デザインとしての仕上げや壁面の保護のために利用します。板を横に張る方法を下目張り、縦に張る方法を堅羽目張り、板の端を重ね合わせて張る方法を南京下目張り(鎧下目張り、イギリス下目張り)といいます。

◆タイル

古代のエジプトでも使われていた歴史のある建材です。

不燃材料でもあり耐水性や耐久性に優れているため、建物の外壁や内壁、床などの仕上げ材として幅広く利用されています。

外壁材には吸水性が低く、強度の高い磁器質タイルやせっ器質タイルが使われています。



  戻る▲