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07家が建つまでのキーワード  
 
内断熱と外断熱  

外部からの気象条件によって家がうける影響を少なくし、室内の環境を一定に保とうとするとき、日射や放射冷却および通気などの影響をうける開口部を除いた、床・壁・屋根から伝わる影響を最小限にしなければなりません。その熱の流れを遮ることを断熱とよびます。

断熱の方法には、構造部材間の空間にグラスウールや自然素材を使った断熱材を詰めて断熱し小屋裏から家全体を包み施工する内断熱工法と、構造体の外側にパネルタイプなどの断熱材を入れ構造体全体を覆ってしまう外断熱工法とがあります。

下記は2つの断熱方法について、工法についての一般的にいわれる特徴です。

内断熱工法

 

・一般的な施工法として殆どの工事業者が用いており、繊維系の材料を使用すれば施工コストが安い。

・エアコンなどの空調を使用する場合、大きくない空間においては適温にするための立上がり時間が早い。

・地下工作物などのように内断熱工法しか用いられないケースもある。

 

外断熱工法

 

・外装材のすぐ内側に有効な断熱層を作ることで、日射や放射冷却の影響を受けにくく熱損失が少ない。

・内断熱工法の場合と逆に床や壁、屋根を室内環境を保つための蓄熱体として利用することができ、室内温度を適正に保つためのエネルギーが少なくて済み経済的である。

・建物の構造体が室内環境を保つための蓄熱体となるため、エアコンにより温度差がある空間、またエアコンが行き届かない場所がなく極端な温度差が生じにくいため、冬期の結露の心配が少ない。

・内装材は断熱性能と無縁なので、コンクリート打放し仕上げや構造体を露出したままの仕上げが可能。

この2つの断熱方法についてどちらが優れているかという議論がなされる場合もありますが、これは建物の構造などによって違いもあり一概に言い切れないところのようです。

例えば、鉄筋コンクリートは木材に比べて非常に密度が高く、1棟の使用重量が大きいので温まりにくく冷えにくいという特性を持っており、コンクリート造の建物は躯体の温度を維持する能力が高いといえます。しかし、断熱性は木材の1/10と大きく劣っているため周辺温度の影響を受けやすいのです。例えば暖房している場合、外断熱では室内の熱がコンクリート壁に蓄熱される分全体が温まるまで時間はかかるものの、壁体内部が外気温の影響を受けないため暖房を停止しても室内の温かさは持続します。一方内断熱では、断熱層が連続しない部分(ヒートブリッジ)が無断熱状態になり、そこの温度が極端に低下したり上昇したりします。室温が安定しないばかりでなく、結露・カビの原因になりせっかくの高い蓄熱性も活かすことが出来ません。

コンクリート造において高い蓄熱性を最大限利用するには、建物の外側をすっぽりと覆う外断熱工法が良いと言えます。

しかし、木造に関しては内断熱と外断熱との差は小さいといえます。

木材は、それ自体の温度を上げるための熱量は少なく、冷えるときの熱放散量も小さく、熱しやすく冷めやすい物質で蓄熱性は低いといえます。

熱容量の大きいコンクリートのように壁体に熱を蓄熱して有効活用するほど蓄熱効果はありません。加えて木材の断熱性はコンクリートの10倍もあり、気密性があれば外から断熱材で覆う必要はあまりないと言えるかもしれません。

断熱性能は工法によって差が出るものではなく、断熱材そのものの材質や厚みによって変化するもので、隙間が出来れば性能も落ちてしまいます。性能の高さは、外断熱・内断熱に関わらず、きちんとした施工が出来るかどうかにかかっているといえます。



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