大きな玄関、広いリビング…。天井にはきれいな照明器具が吊るされ、豪華なカーテンやインテリア… 思わず「すごいっ!」と声を出してしまいそうになると思います。 別名『大人のテーマパーク』とも呼ばれるモデルハウスは、とても夢があり、ワクワクすることがいっぱいです。 楽しむだけならば、それでも構いませんが、本来の目的は「自分の理想の家を建てること」。ここは冷静な目が必要になってきます。 モデルハウスはあくまでも「モデル」。たくさんの予算の中で、最新設備、最高のインテリアを使用し、コーディネーターが力を入れて作っているハウスメーカーの渾身の一軒なのです。 夢を抱くのは当然のことなのですが、心の片隅に「冷静な目」をお忘れなく!
モデルハウスを見学すると、素晴らしい設備がずらり並んでいます。 モデルハウスは、住宅メーカーが広告宣伝費をかけ、 自社のPRのために建てたもので、坪数も大きく立派に作っています。その多くに標準仕様以外のオプション工事が多数含まれています。
標準仕様はどこまでなのか、オプションはどれなのかをしっかりと聞いてください。聞いてみたら分かりますが、「ほとんどがオプション!」ということもあるのです。
多くの住宅メーカーでは、照明器具、カーテンなどは、ほとんどがオプションで別途費用が発生します。実際に家に住むとなったら、必ず必要なものなのですが、オプションということがほとんどだと思ってください。
ポイント2と同じになりますが、「何がオプションで、何が標準に含まれているのか?」を確認し、必ず予算に組み込んでおかないと、あとで請求書を見てビックリすることになるかもしれませんよ。
モデルハウスは、建物自体を大きく作っていることはもちろんですが、部屋を広く見せるために、様々な仕掛けがされている場合があります。 例えば、ソファーなどを少し小さめで設置したり、ベッドを小さめで置いたり、TVを置いていなかったりすることによって部屋を広く見せたりしている場合があります。
サイズを予め調べておくなり、担当者に聞くなりして確認してしてみるといいでしょう。実際に家具を置いたら、イメージが全然違った!というトラブルを防げますよ。
最新のキッチン、ユニットバスと200万円〜300万円もかかる最新設備が、モデルハウスにはあります。当然、高額な設備なのですが、モデルハウスに行くと夢が膨らみ、そういった最新設備に心を奪われてしまうのです。 想像してみてください。最新の設備や最高のインテリアが必要でしょうか?何を重視して家づくりをしていくのか、家族みんなで決めて家づくりをすすめていきましょう。
モデルハウスは、あくまで「モデル」。人が住むようには作られていないのです。そのことを頭に置きながら、モデルハウスの見学会に行ってみましょう。