住宅情報 WEBマガジン

 
 
2007年7月、快晴の空の下、昔ながらの上棟式が行われるということで、東吾妻町までやってきました!!昔は上棟式や建て前の餅まきはどこの新築でも行われ、子どもたちはお菓子を目当てに、こぞって建て前に出かけたものでした。しかし、住宅の商品化が進む現代、経費削減を理由に上棟式も徐々に簡略化されていき、昔ながらの趣は無くなってしまいました。 「昔ながらの伝統を大切にしたい!」と、棟梁は施主に相談、棟梁の所属する若鳶会吾妻支部の皆さんにも協力してもらい、今回の上棟式が実行されたのです。
屋根の上に供え物が捧げられ、神主さんを先頭に次々と屋根の上へ…。 神主さん、施主さん、棟梁、親鳶が壇上に上がり、いよいよ上棟の祈祷が始まります。 供え物は、水、塩、酒、餅、米、尾頭付き、根菜、葉菜など。神様に供え物を捧げ、この先の工事の安全を祈願します。


祈祷後、家の四方に酒や米、塩、水をまき、掛矢を行います。
いよいよ餅まきの始まり!
紅白の角餅やお菓子、お金などがまかれ、みんなの笑い声で現場は賑やかに。

式後はお神酒で乾杯をして直会(小宴)に入ります。棟梁や工事関係者が集まって、施主さんをはじめ、互いの顔合わせをして意思疎通を図る懇親の場ともなっているようです。宴の終わりに剣持さんを中心に、職人さんたちが『木遣り』を披露してくれました。 みんなで集合写真!たくさんの人が集まりました!

上棟式を終えて…施主・上原さん一家の声
「初めて上棟式に参加して、古き良き時代の伝統に感動しました!私たちの家を建てるにあたり、このような素晴らしい式をして頂き、とても光栄です。忘れられない思い出になるでしょうね」
この日、臨月だった奥さまは、ナント上棟式翌日に出産!!元気な男児が産まれました!「上棟式と出産でWの喜びです!式中に産まれなくてヨカッタ(笑)」
上棟式を終えて…匠たちの声
島村工務店 代表 島村浩さん

「『昔ながらの上棟式を』という思いに、施主さん、若鳶会、色々な人たちが理解・協力してくださり、今回の上棟式が成功しました。多くの新築を手掛けていますが、このような本格的な上棟ははじめて、やはり良いものだと思いました」

*島村さんの略歴*
18歳から住み込みで大工の修行を行い、6年後に独立。橋の型枠や基礎工事などの鳶の仕事や建築業などを経て、平成9年島村工務店を開業。新築、リフォームはもちろん、棚1枚の設置まで、様々な仕事をこなす。
群馬県鳶工業連合会 評議委員
剣持 義一さん

「昔は家を建てるときにこういった祝い事は、どこの家でもやったもんで、私たち職人の一番の楽しみでもあった。こういう儀式を経て、無事にりっぱな家が出来上がる。昔ながらの伝統をいつまでも続けていって欲しいものです」

*剣持さんの略歴*
昭和3年10月1日生まれ。終戦後に職人となり、住宅や学校など多くの建築に携わる。平成15年に引退。引退後も親鳶、若鳶会の相談役として、木遣り指導など昔ながらの伝統を伝えている。

伝統を引き継ぐ匠たち
若鳶会吾妻支部の皆さん
(写真前列左から)光輝瓦工房 村上さん・島村工務店 島村さん・親鳶 剣持さん・田村工業 山田さん
(後列左から)関工業 関さん・島村工務店 木暮さん・宮正 宮崎さん・齋藤組 齋藤さん・島村工務店 剣持さん

吾妻地域の建築に携わる20〜40代の集まり。伝統文化の継承が主な活動で、仕事の傍ら、纏(まとい)や木遣りの練習に励んでいる。地域の祭りや結婚式などに招待され、披露することもあるそうだ。